純金積立は貯蓄に向いているのか?

純金積立のメリット

実際の金の売買には、手数料と消費税が加わり、それが店頭での売買価格となります。日本の国内で金の価格について考える際は、米ドル建て価格変動と、そのタイミングの為替レートの変動という双方をしっかり考慮する必要があります。

 

ちなみに国際価格はCIF価格を使用します。CIF価格というのは、CIF条件下での価格のことです。CIFとは「Cost, Insurance and Freight」の略で、商品が買主の指定している場所に着いた時点で、所有権が買主に移動する取引条件のことです。

 

さて、純金積立のメリットですが、まずは1,000円から始められて、リスク分散もできる点です。毎月の最小投資額が1,000円というのは、金投資でも最小額であり、最初にまとまった金額がない人でも、小遣いレベルの金額でコツコツと貯めることができます。この辺が貯金らしいところです。

 

前述したドルコスト平均法という方法なので、リスク分散して、比較的効率よく金を購入できます。そして、自動で積み立ができます。購入する代金は、事前に指定している銀行口座からの自動引き落としシステムなので、毎回口座に入金する手間や、店舗に行くなどの手間もかからず便利です。

 

更にスポット購入で、買付金額を増やして追加購入もできます。それは金の価格が安くなった時や、ボーナス月で投資額が増えた場合などです。

 

また、金地金だけではなく、金貨や宝飾品とも交換できるのもメリットです。積み立てた純金は、世界の金市場公認の金地金と交換できますし、現金が必要なら、希望分だけの純金を売却して現金化することもできます。

 

消費寄託の場合では、運用益が顧客に還元されます。各種手数料が安かったり無料となったりすることもあります。消費寄託は、顧客が購入した金の所有権を販売会社に移して、販売会社がその金を運用するという金の保管方法です。

 

金の保管に関しては、特定保管いう方法もあります。これは、顧客の資産となった金を、販売会社の資産と分離して保管する方法のことで、そのため運用はされず、運用益はもらえませんが、安全に金を保管できることに意味があります。