純金積立は貯蓄に向いているのか?

純金積立のデメリット

 

 

前項で純金積立のメリットについて書きましたが、当然ながら全てがメリットというわけではありません。純金積立のデメリットについても話しておきましょう。

 

まず、純金積立では年会費や手数料がかかってしまう点です。普通の貯金ではこれはありません。こうした費用は金取扱の会社によってやや異なっていますから、投資の方針にあわせて会社を選んだ方がいいと思います。

 

保管方法が消費寄託の会社の場合は、費用が少ない傾向にあるようです。ちなみに金地金や地金型金貨の投資ではこの費用はなく、純金積立ならではの費用になります。

 

基本的に純金積立は、長期的な運用をすることが望ましい投資なので、積み立てる会社というのはしっかり検討する必要があります。更にはその会社倒産するようなことがあったら大変です。金の保管方法が消費寄託であれば、取扱会社が倒産してしまうと、金が返却されない場合、一部しか返却されない場合があります。

 

特定保管の場合は、しっかり保証されますが、消費寄託はそうはいきません。実際には消費寄託の会社が大多数なので、信用できる取扱会社を選びたいところです。

 

ローリターンであることもデメリットでしょう。投資の中でも純金積立は、ドルコスト平均法なのでリスクが小さくて安定していますが、反面、リターンも低くなります。ローリスク・ローリターンというわけですが、堅実に積み立てるタイプです。

 

イメージ的に金投資はハイリスクと感じる人が多いようですが、それは金の先物取引を連想するからだと思います。先物取引は確かにハイリスク・ハイリターンで、失敗すると全財産を失う可能性もある程です。しかし、金そのものに大きなリスクが伴っているわけではありませんから、そこは理解しておきましょう。